チタンバルブ導入



Projected by burialc2
今回のmission
量産車として初めて採用されたアルテッツァのチタンバルブ
赤いエンジンにだけ許された流用チューンで高回転まで回るエンジンを手を入れよう
アルテッツァヘッド
チタンバルブが採用されているアルテッツァのヘッドを入手

ATや6気筒のアルテッツァにはチタンバルブが採用されてませんので注意が必要だったりします
バルブ外し
バルブスプリングコンプレッサーを使って外しました
さすが中古のヘッドなのでバルブも結構汚いです

チタンバルブが採用されているバイクからの情報ですが
実はチタンは弱い金属でコーティングをして強度を保っているそうです
ということは、うかつに研磨したりするとコーティングが剥がれ、強度が一気に下がるそうです

・・・・・・・この汚いバルブ、どうしようか
チタンバルブ洗浄
はっきり言って汚いままのバルブは使い物にならないので、軽く磨いてみました

左:磨く前  中:薬剤漬け  右:磨き後

磨きはあくまで表面の汚れを軽く落とすぐらいで止めておき、鏡面まで磨かないようにしました
チタンバルブ研磨
バルブの裏側

真ん中は1日薬剤に漬けておきましたが、オイル分が落ちたぐらいで頑固なカーボンは取れません

普通のバルブではピッカピカになるまで研磨しますが、ほどほどで止めております
エンジン腰上外し
チタンバルブの準備が整ったので、いよいよ車の作業に移ります

今回の作業はシリンダーヘッド外しなのでエンジンを降ろさずに作業していきます
<タイミングベルトテンショナー
タイミングベルトを外す必要があります
狭い中でテンショナーをゆっくり緩めて細い6角を差し込みました

これが相当難しくて1時間ぐらい格闘
(作業中に針金をどこかに落としてしまった・・・・・ 地面探しても見つからない・・・・・)
タイミングベルト外し
タイミングベルトが中途半端に外れました

まだまだ外すもの満載です
やはりエンジン載せたままの作業は予想以上に大変
インマニ外し
赤いインマニは上からだとボルトがまったく見えないので、下側からアタック

シルバー色のインマニは外すとガスケット交換になっちゃうので、ついたままにします
スロットルも付けたままにしたので、外すのはまさに知恵の輪

やっぱりエンジン乗ったままは大変
カムシャフト外し
インマニ外して、エキマニ外してずらし
シリンダーヘッドをエンジンから外すためにカムシャフトを外します

んが、吸気側のVVT-iの出っ張りのせいで手持ちの工具が入らない・・・・
どう頑張ってもカムシャフトが外せない

1日悩んだ結果、大人しくエンジン降ろすことに・・・・
エンジン降ろし
はい、降ろすと決まれば作業はサクサク
エンジンクレーン使って無事に離陸しました

腰上だけ外してなんてせずに、最初からエンジン降ろせばよかったです
シリンダーヘッド分解
エンジン降ろしたらもうこっちのもん
ちゃっちゃとシリンダーヘッド切り離し完了です

こちらもバルブスプリングコンプレッサーを使って外していきます
エンジンバルブ
外したバルブやスプリングなどです
使わない予定ですが何が起きるか分からないのでバラバラにならないように整頓

セリカとアルテッツァのバルブの比較をしていきます
セリカ
(Beams)
IN

アルテッツァ
IN
セリカ
(Beams)
EX

アルテッツァ
EX
34g
A:25mm
B:31mm
34g
A:25mm
B:33mm
34g
A:25mm
B:31mm
34g
A:25mm
B:33mm
42g
A:46.0mm
B:26.0mm
C:18.8mm
36g
A:51.1mm
B:25.3mm
C:18.8mm
42g
A:46.0mm
B:26.0mm
C:18.8mm
35g
A:50.3mm
B:25.3mm
C:18.8mm
14g
A:18.4mm
14g
A:18.4mm
14g
A:18.4mm
14g
A:18.4mm
45g
A:106.6mm
B:34.4mm
C:5.47mm

26g
A:106.6mm
B:34.9mm
C:5.47mm

40g
A:109.1mm
B:29.4mm
C:5.46mm

25g
A:109.3mm
B:29.6mm
C:5.47mm
D:7.35mm
総重量
135g 110g 130g 108g

※素人による1回測定値のため誤差あり
バルブスプリング
上記は重要な違いを太字にしました


・バルブリフターはサイズが違うので流用不可

・スプリングは画像のように長さと太さが全く違う
 チタンバルブで軽量なのでスプリングレートを下げて性能UP

・バルブ傘の直径が少し違う

※VVT-iではない初中期3S-GEはまったくサイズが異なります
バルブクリアランス測定
チタンバルブを装着しバルブクリアランス測定するために再びエンジンに載せて測定

仮設置なので液体ガスケットは塗りません
バルブクリアランス測定値
吸気IN12345678
シム厚(mm)3.133.123.133.143.123.153.123.13
クリアランス(mm)0.420.430.430.440.430.420.420.45
基準(0.17〜0.27mm)××××××××

排気EX12345678
シム厚(mm)3.003.013.033.033.033.033.043.03
クリアランス(mm)0.410.420.380.390.390.350.380.37
基準(0.32〜0.42mm)

新品のバルブアジャスティングシム
あまりにもクリアランスがかけ離れているので、IN側は新品のインナーシムを購入しました

新品シムは0.05mm間隔でラインナップされており、そこから削って調整します
ベルトサンダーでシム研磨
本来は砥石やオイルストーンでひたすら磨くのが正攻法なのですが、途方も無く固い金属なので機械を使います
削り面が斜めにならないように、4点測定をしながら削ります

ちなみに10秒ほどで触れないぐらいの高温になります
シム研磨
ベルトサンダーは粗削りなので面を綺麗に整えます

これも作業中に何回も何回も測定します
マイクロメーターでシム測定
マイクロメーターでシム厚を測定

ベルトサンダー → オイルストーン → 測定
このサイクルを希望の厚さになるまでひたすら作業します

最後にカムシャフト組んでバルブクリアランスが合格すればエンジン組み立てて終了です
バルブクリアランス測定値
吸気IN12345678
シム厚(mm)3.363.343.363.373.383.373.323.31
クリアランス(mm)0.200.200.200.200.200.200.200.20
基準(0.17〜0.27mm)

排気EX12345678
シム厚(mm)3.063.083.063.073.073.033.073.05
クリアランス(mm)0.350.350.350.350.350.350.350.35
基準(0.32〜0.42mm)

今回使用した物
  アルテッツァ3S-GE MTのシリンダーヘッド
  バルブアジャスティングシム 各厚

作業時間
  3週間ぐらい(注文品が届くのに要時間)

必要スキル
  エンジンブローしたとしても頑張れる度胸

インプレ
  ※パワーチェックしてからインプレします

最後に一言
  ※パワーチェックしてからインプレします


質問はメールにて受付中♪ 分かる範囲はどんどん答えていきますのでよろしくお願いします
burialc2@yahoo.co.jp

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